↓こちらの記事でお伝えしているように、我が家のトイプードルは現在、胆のうが悪く、「胆泥症」を経過観察している。
今年も狂犬病とフィラリアワクチン接種のタイミングで、胆のうのエコー検査と血液検査を受けてきた。
Contents
胆のうのエコー検査
胆泥症とはどのような病気か?
脂肪の消化に重要な役割を果たす胆汁は肝臓で生成され、胆のうに一時貯蔵される。
胆泥症とは、何らかの原因で「胆汁が濃縮して変質し泥状(胆泥)になったものが胆のうに溜まる」という病気だ。
初期段階では症状が出にくいため発見されにくい。
食欲不振や嘔吐、発熱、腹痛などの症状が出た場合は、相当進行しているケースが多く、黄疸ができたり、最悪の場合は胆のうが破裂する可能性もある。
最終手段としては胆のう摘出手術を受けることになるが、特に小型犬の場合は体力が無いため手術のリスクが大きくなる。
胆のうのエコー検査の結果は?
昨年のエコー写真はコチラ。
正常な胆のうは黒く写るけど、少し白く写っている部分がある。
この白い部分が「泥」である(胆泥症)。
流動性が高い場合はまだ大丈夫だが、固まってくると良くないサインだそうだ。
それもエコーである程度診断がつく。
そして、今年の写真がコチラ。
ほぼ黒く写り、目立つような白い部分はあまりないように見える。
胆泥症には違いないけど、症状は初期のまま平行線を保っているとの診断結果で一安心。
胆泥症が進行していなくて良かった・・・。
胆泥症の治療法は?
治療法としては、これといった治療法がないらしい。
「薬による治療」のほかに、「栄養バランスのとれた食事」、「適度な運動」が必要らしい。
特に高カロリー・高脂肪の食べ物は控えるべきだ。
我が家では、初期治療で薬を服用した後に、低カロリー・低脂肪の食事を食べさせて、お肉や油物は厳禁にしている。
もともとお散歩は大好きなので、なるべく連れ出すようにしている。
肝臓のエコー検査
実は胆のうのエコー検査をした時に、以前から肝臓に軽度の腫瘍らしきものも見つかっていた。
こちらも拡大している様子はなく、大きな変化は無いようで一安心。
肝臓も手術する場合は、かなり大きなリスクを伴うので、手術は悪化した時の最終手段だろう。
肝臓もこのまま経過観察を続けていくしかなさそうだ。
血液検査の結果
血液検査の結果は、コチラ(黄色の〇が異常な数値)
胆のうの数値は?
胆泥症の状態を計る血液検査として、「ALP」がある。
標準値 0~254
2016年 1510 (最初に発見された数値)
2017年 307
2018年 357
2019年 347 (今回の数値)
標準値からはみ出しているが、なんとか平行線をキープしている模様。
そして、肉や油物を避けて、低カロリーの食事ばかり食べさせているからか、総コレステロールと血糖が標準値に少し届いていない結果に。
食事療法が効いているということなのかな?
順調そうだから少しカロリーを増やしても良いかもね?
新たな心配の種が!
そして、今回の血液検査結果で、新たな心配事が出てきた。
無機リン(IP)とカリウム(K)の数値が、標準値を少しだけ超えている。
無機リン(IP) 検査数値 5.1 ( 標準値 1.9 ~5.0 )
カリウム(K) 検査数値 5.6 ( 標準値 3.8~5.0 )
無機リン(IP)・・・腎疾患の可能性あり
カリウム(K)・・・腎からの排泄低下(乏尿、無尿、尿路閉塞、副腎皮質機能低下症など)の可能性あり
これは腎臓が弱ってきている兆候かもしれない。
以前飼っていたネコは腎不全で死んだんだよね。
ネコは腎臓病が多いけど、犬も気を付けないと。
以前に腎臓病のサインを見落としていたトラウマがあるから、水飲みやおしっこの量が増えてないか、こまめにチェックしないと。
腎臓病は、リンが腎臓を悪化させるらしいから、リンを抑えた食事がいいらしいよ。
今後の治療法をどうするか?
今回のエコー検査と血液検査の結果、
●胆泥症は悪いながらも平行線をキープ
●新たに腎臓が弱ってきている可能性がある
ということが分かった。
食欲も人一倍旺盛で、リードを外した時は全力疾走で走り回る我が家のワンコ。
しかし、今年の8月で満10才を迎えるためか、いろいろな箇所に病気の兆候が出てきた。
今、食べさせているドッグフードは、「ロイヤルカナン ドッグフード 犬用 消化器サポート(低脂肪)3kg 」。
このドッグフードは、胆泥症にはかなり効いているようだ。
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けれども、今回の検査結果を見ると胆泥症に加えて腎臓のケアもしたほうが良さそうなので、今のドッグフードを食べきったら、次は「低脂肪で、リンが少ない」ドッグフードに変えてみたいなと思案中。
それと、「薬」も良いものがあれば、様子を見ながら服用しても良いかも?
また調べて良いものが見つかれば、後日ご紹介させていただきたい。
まとめ
今回の検査では、胆泥症については一安心だけど、腎臓という新たな心配も加わった。
犬や猫は、悪いところがあっても本能で元気そうに振る舞うところがある。
定期健診に加えて、小さなサインを見逃さないように日々注意深く観察してやることが大切だと改めて感じた。