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可愛い家族を迎えたいと思ったら
正直に告白すると・・・、小さな頃から犬派ではなく猫派。実家は田舎の戸建てで、街中とは違って、飼い猫なのか野良猫なのかはっきりしない感じで馴染みの猫も何匹かいた。その中で、我が家が居心地がいいなぁと感じた猫が住み着く。そして、知らないうちに消えていくことも。こんなゆるゆる猫飼い。ともかく猫はすぐ身近な存在だった。妊娠や出産を手伝ってやったことも。
そこから時代も変化して、野良猫の存在も変わってきて、そんなゆるっとした飼い方も許されなくなってきた。そういうわけで、完全室内飼いの猫が、今、実家には5匹。
結婚して大阪に来て、友達が「飼えなくなっちゃった」というので引き取った一匹目の猫。高架下で段ボールに入れて捨てられていた二匹目の猫。
どちらとも辛いお別れをして、猫トラウマにかかり、「そうだ、犬飼おう」と、生まれて初めて思い立ったのである。
以来、何もかも初めて尽くしの犬との暮らし。でも、そこに入るまでにまず最初に通らなければならない道は、もちろん子犬を手に入れること。そこでいろいろな本やサイトを読んだり、犬を飼っている友人知人に聞きまくったりして、子犬についてかなり勉強した。なぜトイプードルを選んだのかは、また別の記事で。
何事もまず情報をしっかりと集めることが大事。経験値のない私のような犬初心者さんは特にそうだね。
トイプードルの入手ルートは、大きく分けてこのようなものがある。
1.ブリーダーから買う
2.ペットショップから買う
3.ネットショップから買う
4.知人から譲ってもらう
5.保健所などから引き取る
1.ブリーダーから買う
犬を交配、出産、繁殖させて、流通させる業者のこと。数匹単位のブリーダーから会社組織で大掛かりに繁殖させるブリーダーまで様々。
<特徴>
● 直接子犬を見ることができる
● 親犬に会うこともできる
● 親や兄弟と長く過ごしているので社会性がついている
● 犬種に対する知識が豊富
ブリーダーの中にも、劣悪な環境で、繁殖犬に何度も出産させる、金儲け主義のブリーダーもいるので、よく見極めたい。
- 特定の犬種を繁殖しているか?--流行の犬種を数多く取り揃えて繁殖させることは、とても難しいので、利益先行型になっている可能性がある。
- 質問に対して答えてくれるか?--デメリットにもなる答えにくい説明もきちんとしてくれる。隠し事をしたり、あいまいな説明に終始するブリーダーは危険。
- 施設は衛生的か?--掃除が行き届いていない場所は、犬の扱いも雑になっていることが多い。見学もさせてくれて、飼育環境を見ておくことも大事。
- 子犬を手放す時期は?--犬は生後3~13週を兄弟姉妹犬や、他の動物や、人間などと暮らすと、社会化が身についた元気な犬になるといわれている。この時期の過ごし方が、犬の性格や成長に影響を及ぼす。飼いやすい人懐っこい犬になるには、この社会化時期がとても重要。あまりにも早く犬を手放すブリーダーには注意したい。
- 知識は豊富か?--犬に関する知識はもちろんのこと、プードルに関する知識も豊富なこと。特に、遺伝病は繁殖に不可欠な知識なので、詳しくあるべき。
2.ペットショップで買う
<特徴>
● ブリーダーや仲介業者から仕入れた子犬が販売されている
● 気軽に見学して、その場で店員に質問ができる
● いろんなショップを回って見比べることができる
● 好きな時期に買うことができる
- 清掃状況は良好か?--店内と、子犬の居場所の両方が衛生的に保たれていることは最低限の条件。快適にワンコが暮らせるように、ウンチやオシッコが片付けられ、食器やケージが清潔に保たれている。
- 知識が豊富か?--犬の種類ごとの性格や飼い方など、犬に関する具体的な質問にきちんと答えられる。
- 売り込みが過剰ではないか?--抱っこを強要したり、スキンシップさせたりして、「すぐに売り切れますよ」などと言って、購入を急がせる。
- 子犬同士で触れあわせているか?--ゲージに入れたままで、他の子犬と触れあう機会がないと、運動能力や社会性が身についてこない。
- 生まれたての子犬ではないか?--性格形成と社会性をつけるのに重要な3~13週前に売り出していないか。
- 生命保障制度があるか?--子犬を迎えてまもなく病気や死亡してしまうケースがある。きちんと保障制度があるか確認しよう。
そして、とっても大切ななこと。「動物愛護管理法」が平成18年6月に改正されて次のことが義務づけられた。
- 事前説明を「書面で」もらえるか?--ペットショップは、購入者や顧客に、犬の特徴や状態、病気について事前に説明し、購入者が書面の受領を署名で確認しなければならない。ちゃんと書面が用意されているか確認しよう。
- 標識(登録証)が掲示されているか?--登録を受けているペット業者かどうか調べておこう。
3.インターネットサイトから買う
<特徴>
● 家にいて比較検討して選ぶことができる
● 購入するまで実際に見ることができない
● ブリーダー、ペットショップ、仲介業者、一般家庭がサイトから情報発信している
● 動画で実際の様子を見ることができる場合もある
<チェックポイント>
今、本当にたくさんのブリーダーなどがネットショップで子犬を販売している。直接足を運ばなくても飼うことができるのは便利だけど、ネット上で分かる情報は限られる。
実際の子犬が、写真から得られるイメージと異なる場合もある。そもそも写真と違う子が送られてくる可能性がないとも言えない。血統書がきちんと届き、誠実な対応をとってくれるショップかどうか十分に見極める必要がある。
ただ、上で紹介したように、改正動物愛護管理法によって、ペット販売時の対面説明が義務化されたので、このようなデメリットは減っていくかもしれない。生体保障制度もきちんと確認しておこう。
4.一般家庭から買う
<特徴>
● 安く手に入る場合がある
● 人間や母犬、兄弟犬に囲まれて育ち、よい社会期を送っている
<チェックポイント>
生まれてから兄弟や親犬と一緒なので、良い社会化期を過ごしている場合が多い。知人の子犬なら安心度も高い。
その一方で、安易に繁殖を繰り返して、お小遣い稼ぎしている安直な飼い主がいることも否定できない。純血種同士の交配は遺伝病の確率が高い。タダだからと簡単にもらってきて、後でトラブルが発生しないように、よくよく考えてみよう。
5.里親センターや保健所から引き取る
動物愛護センター、保健所、各種動物愛護団体などから里子として引き取ることができる。
<特徴>
- 無料である。
- 殺処分される犬を救える。
<チェックポイント>
現在は年間約4万頭もの犬が殺処分されている。プードルなどの純血種よりも雑種、子犬よりも成犬が多いのが特徴で、トイプードルの子犬が欲しい!という希望には添わないかもしれないけれど、ペットショップで購入する前に、里親捜しも選択肢の1つに入れてみよう。
こうした犬の中には、飼い主から捨てられたり、虐待を受けたりして、問題を抱えていることもある。犬を飼うのは初めてというような人には少しハードルが高い部分もあるので、ちゃんとその辺りも確認し、自分でもじっくり事前に考えておきたい。
動物病院で犬猫の里親募集をしている場合も多い。私が今まで通ったどの動物病院でも里親捜しをしていた。近くの病院を覗いてみるのもあり。
まとめ
私は、実店舗で30年以上の実績のある、近所のブリーダー・ペットショップでのんを購入した。「黒いトイプードル」という程度しか希望はなかったけれど、親身になって話を聞いてくれた。店舗に出ている犬をそのまま購入するのではなく、オーナーさんが自信を持ってお勧めする希望のワンコが生まれて成長するまで、お値段とも相談して、数ヶ月を待つこととなった。
すぐに欲しい、というせっかちな要求には応えてもらえなかったけれど、親犬や兄弟犬との社会期もきちんと過ごした、人なつっこいお利口さんの犬を我が家に迎え入れることができた。そして、初心者の私にも安心して子犬が育てられるように、何回かのカウンセリングと、その後の電話などでのフォローも受けることができた。そのショップは、24時間、365日の電話サポートで、診療費などの保証も充実しており、購入後もトリミング、ホテル、交配などのアフターフォローも完備している。
犬はぬいぐるみや物ではない。希望通りじゃないから、飽きたから、自分の思うようにならないから、といって投げ出すことは許されない。だから、飼う前には時間をかけて、心と、そして迎える環境とを準備してあげたい。その準備期間があったからこその、今は毎日HAPPY LIFE。
いろいろな入手方法を紹介したけど、自分の状況にあった最適な方法を選べるように、参考の1つにしていただきたい。