ワンコがいきなり吐き始めた!
ある日の我が家のワンコ。つい数時間前まで、元気に走り回っていたのにものすごい勢いで吐き始めた。
なに? なに?
何が起こったの?
とこちらまでパニック。
ネコと同じように、小型犬も、食べたものを吐くことのはさほど珍しいことでもないが、今まで見たことのないような激しい吐き方。
犬の嘔吐の原因
犬が嘔吐する原因は、
- 食べすぎ
- 空腹
- アレルギー
- ストレス
- 病気
- 誤飲
などが挙げられる。
でも、急な不調で、繰り返し激しく吐く場合は、誤って変なものを食べてしまった誤飲であることがかなり多い。
急いで病院に連れていく前に、原因を少しでも調べておこうと、リビング中を調べてみた。
誤飲してました!
バッグに常備してある鎮痛剤。
目を離している間に、残っていた全部をたいらげていた。長い間気づかなかったのは、空き箱がソファーの下に隠れてしまっていたから。
このパックからご丁寧にはがして、口にいれちゃったのだ。
新品でなかったのが不幸中の幸い。
とはいえ、体重2.5kgのプードル。体重50kgの人間としたら1回で何百錠と飲んだ計算になる。
完全なオーバードーズ。考えただけで震えた。
この薬は違うが、糖衣錠(お砂糖で表面をおおい包んだ錠剤)は、おいしそうと思って食べてしまうワンちゃんが多いらしい。
女性なら、生理痛などに備えて薬をバッグに入れている人が多いと思う。
おバカさんなのか、お利口さんなのか、ワンコはバッグの中から食べられそうなものを引っぱり出す癖がある。湿布も気をつけて!
私は今まで用心深いネコ飼いだったから、不注意だった。
病院での治療
とりあえず急いで病院へ。病院でできることは主に2つ。
病院に行くときには、「こんなモノを飲んだかも」と残った薬の箱などを持っていくとよい。
- 吐かせる
誤飲してあまり時間がたっていない場合、お薬を使って吐かせることができる。
ただし、掃除用の洗剤やカビ取り剤などの強力な薬剤は、かえって逆流した薬が食道を傷めることもあるので、医師に相談して、吐かせるかどうかを判断してもらう必要がある。
- 内視鏡で取る
吐かせることができないほど大きなものを飲み込んでしまったときは、内視鏡を使って取り出す。
内視鏡でも無理なほどの大きさのものであれば、開腹手術になる。
我が家の場合は、誤飲したと思うときから、もう何時間も経過していたので、無理に吐かせることはしなかった。
吐かせる前に、自分でかなり吐ききっていたことも幸いしたようだ。
「もしかして胃や肝臓にダメージを与えてしまってることもあるから気をつけて」
と獣医さん。
その後、経過を見て、数ヶ月後の検査でも臓器に異常がなかった。
今も元気いっぱいだから、無事だったもよう。
でも、有害物質を飲んだままで放っておくと、副作用も心配されるので、十分に気をつけておきたい。
あー、気持ち悪かった。
誤飲で多いもの
特に誤飲しやすいのが、
- タバコの吸いがら
- 輪ゴム・ヘアゴムなどの紙類
- 新聞・ティッシュペーパーなどの紙類
- ラップ・ビニール袋などのビニール類
ラップなどは、食品の臭いがしみていることが多いので、ワンコを引き寄せやすい。
紙類は小量ならばウンチと一緒に出てきて、そんなに問題がないことが多いが、タバコの吸い殻は中毒症状を起こすこともあり危険。様子がおかしければすぐ病院へ。
けっこう多いのが「靴下」らしい。飼い主の臭いがしみついているからかな。
今日は大失敗のお話しでした。