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川へ!山へ!京都嵐山の名所をペットと巡ろう
京都は全国的にも有名な名所がたくさんあるけれど、
観光も楽しみつつ、ワンコと一緒に楽しくお散歩できるスポットもあるんだよね。
今回紹介する「嵐山」もわたしの大好きな場所。
住所・アクセス
<住所>
<アクセス>
(電車で)
- 京福電鉄嵐山本線「嵐山駅」
(阪急電鉄「西院駅」または「大宮駅」で乗換、地下鉄東西線「太秦天神川駅」で乗換) - JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」
- 阪急電鉄嵐山線「嵐山駅」
(車で)
名神高速道「京都南IC」より約40分(観光シーズンは渋滞が激しいので注意)
京都縦貫自動車道「沓掛IC」より約30分
駐車場
京都は特に春や秋などの観光シーズンは、駐車場が少ないこともあり、渋滞が激しくなるので注意が必要。
桂川の北側より南側の方が交通量が少なく駐車しやすい。
- 京都市嵐山観光駐車場(桂川の北側)
普通車105台。
普通車1日1回1,000円。(ただし、繁忙期はバス・タクシーが優先) - 天龍寺駐車場(桂川の北側)
普通車100台。
普通車1日1回1,000円。 - リパーク嵐山渡月橋南(桂川の南側)
普通車16台。
普通車200円/30分[平日のみ最大700円](ただし観光シーズンは特別料金) - リパーク嵐山渡月橋南第2(桂川の南側)
普通車6台。
普通車200円/30分 - 阪急嵐山駐車場(桂川の南側)
普通車70台。
普通車1日1回1,000円。
渡月橋(とげつきょう)と嵐山公園・中之島地区
渡月橋
嵐山と言えば、その代名詞とも言える、桂川にかかる「渡月橋」だろう。
桂川の「水」と、「寺」と、山々の「緑」がみごとに調和し、スケールの大きい景観を作り上げている。
この日は晴天で、橋を行き交う観光客も多く、いたるところで記念撮影中。
偶然、結婚式の写真の撮影に遭遇!
花嫁さんが美しいわ~。
華やかな和装姿に外国人観光客さんたちも目が釘付け。
川岸では、素晴らしい枝ぶりの松の木の元で、ゆっくりと腰を落ち着ける人たちも。
桂川を見ながら物思いにふけったり、風景を楽しんだり、スケッチをしたりと、それぞれの時間を過ごしている。
特に目を引くのが、幹周4. 5m、樹高17. 5mを誇る「エノキ」。
熱暑厳しい真夏には、このエノキの木陰で涼をとる人々が多い。
もちろん、お昼だけでなく、夜の渡月橋で、その名の由来となった月を愛でるのもいい。
渡月橋の由来
承和年間(834~847)、弘法大師の弟子の道昌によって造られた。
その後、亀山上皇が、この橋を「くまなき月の渡るに似たり」とたとえたことから「渡月橋」と呼ばれるようになった。
現在の橋は、焼亡と流失を繰り返した後に、1934年(昭和9年)に再建された。
-Wikipediaより
中之島地区
桂川の南側には「中之島」という広場があり、観光の合間に一息入れられる休憩スポットとなっている。
十分なスペースがあるので、ワンコも雑踏を避けて散歩を楽しむことができる。
桂川にかかる渡月橋を見ながらの何とも贅沢なお散歩コース。
広場沿いには飲食店が並んでいて、テラス席が設けられているので、ワンちゃんも一緒に同席できる。
- 「喫茶 中ノ島亭」・・・そば、うどん、ラーメンなど。
- 「cafe de えむ」・・・軽食、抹茶を使うケーキやパフェ、ぜんざいなどの和洋スイーツ。
- 「あらしやま大市」・・・ドリンクとパフェ、黒胡麻、あんみつ等々の甘物。
お散歩中の地元のワンちゃんにご挨拶。
中之島から少し南方へ歩いたところには、老舗旅館の「渡月亭」や「京都オルゴール堂 嵐山店」などもある。(どちらもペットNG)
嵐山や嵯峨野を散策するのに最高のロケーションの「渡月亭」。
露天風呂付客室や天然温泉付客室などもあり心惹かれるが、残念ながら犬同宿プランはなし。
嵐山の街
桂川の北側には趣のある嵐山の街並みが広がる。
JR嵯峨嵐山駅や京福電鉄嵐山駅があるこの周辺は、電車や観光バスを利用した外国人観光客を中心にかなりの人通りがある。
ペットは歩かせると危ないので、小型犬なら抱っこするのが安全だ。
道路沿いには京野菜料理、豆腐、漬け物、和風スイーツなどの美味しそうなお店がずらりと並んでいる。
ぶらり散策をしながらわたしたちの目に留まったお店は、「アラビカ京都 嵐山」と「昇龍苑 (しょうりゅうえん)」。
- アラビカ京都 嵐山
サードウエーブコーヒー専門店。テイクアウトが中心の小さなコーヒーショップだけど、川沿いのロケーションも良く「お洒落で美味しい」と評判。
この日も店の前には長蛇の列で、女性客や修学旅行生たちの姿が目立った。
関連ランキング:コーヒー専門店 | 嵐山駅(京福)、嵐電嵯峨駅、トロッコ嵐山駅
- 昇龍苑
京福電鉄嵐山駅前の便利な場所にあり、1階に10店、2階に6店の老舗の店舗が集まっている。
1階・・・漬け物店、ちりめん店、お酒店、甘物店、お茶店、豆腐店、八ツ橋店など。
2階・・・いろいろな京都の伝統工芸品が販売され、制作の実体験もできる。
1階にはフードコートと休憩できる屋外スペースがあるので、テイクアウトしたものを食べて、ワンコも屋外で休憩できるのが嬉しい。
桂川沿いには、日本屈指の一流料亭の「京都吉兆」や「旅亭 嵐月」が並ぶ。
目の保養だけでなく舌でも味わいたい(笑)。
嵐山公園・亀山地区(亀山公園)
渡月橋から桂川に沿って上流へ少し歩くと、亀山公園が見えてくる。
この公園はワンコとの散歩にとってもオススメ!
一緒に小高い山の石段を上りながら、園内の散策が楽しめる。
春は桜、秋は紅葉がとても美しく、ハイシーズンは観光客が多く集まる。
でも、MAPでご覧のように広大な敷地なので、嵐山の街の雑踏から離れて、素晴らしい自然の風景の中でゆったりと散策できる。
石段と石畳が少し続くが、ここを抜けると広い芝生や休憩所もあり、ランチ片手にピクニックも楽しめそうだ。
亀山公園は、最近人気スポットの「竹林の小径」へと続いているため、天龍寺 → 竹林の小径 → 亀山公園と周遊している観光客とよくすれ違う。
この日はフレンドリーな外国人から声をかけられた。
イギリス人観光客「What kind of dog is it ?(この犬は何ていう犬なの?)」
Toy poodle!(トイプードルです!)
イギリス人観光客「”I’ve rarely seen such a dog in England.”(イギリスではあまり見かけない犬だなぁ。)」
イギリスではトイプードルはそこまで人気じゃないのかな?
中大型犬やミックス犬を飼う人が多いって。
ともかく犬好きがワンコ連れに声をかけたくなるのは、いずこの国も同じってわけね。
公園のところどころには「小倉百人一首」の歌が刻まれた歌碑が置かれている。
桜の満開の春の日には、紀友則(きのとものり)の
「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」
( のどかに日の光がふりそそぐ春の日なのに、どうして桜の花はせわしなく散り急ぐのだろう)
紅葉の真っ盛りの長月の秋の日には、大江千里(おおえのちさと)の
「月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど」
(月を見ると心はさまざまに乱れて物悲しい。別に私一人のために空きがやってきたわけでもないのだけれど)
こんな歌がグッとくる。
権中納言淳正(ごんちゅうなごんあつただ)の有名な歌を刻んだ歌碑も見つけた。
「逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」
(あなたを抱いた後の恋しさに比べると、昔の恋の物思いなどは何も思っていなかったのと同じであるなあ)
記念碑を読みながら歩くこと十数分、「展望台」が見えてくる。
左手に嵐山、右奥に百人一首の小倉山、下を見ると保津川下りで有名な保津川(桂川)が流れているのが見える。
時間によっては保津川下りの遊覧船に遭遇することも。
少し上流には「星のや京都」(写真の矢印部分)と「トロッコ電車」の線路も見える。
どれをとっても素晴らしい風景が広がる。
星のや京都には、渡月橋から船に乗ってチェックインできるみたいだよ。
でもペットが泊まれないのが残念だね。
*関西の星野リゾートでペット利用可なのは滋賀県の「ロテルド比叡」のみ。
展望台で出会った可愛いトイプードルとしばし触れあう。
公園の片隅には、豆腐料理が美味しい「松籟庵(しょうらいあん)」がある。とっても趣のある雰囲気の割烹だ。
竹林の小径(ちくりんのこみち)
亀山公園から5分ほど歩くと、竹林の小径が見えてくる。
詳しくはコチラ↓の記事で。
この記事でも紹介したように、嵐山観光を効率的にもっと楽しむ裏技?が「えびす屋」さんの人力車に乗ること。
ワンコもOKなので人力車で竹林を味わうのも忘れられない思い出になりそうだ。
天龍寺
京福電鉄嵐山駅から徒歩で数分のところにあるのが世界遺産の「天龍寺」。
~公式HPより~
その地に足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺で、その目的は後醍醐天皇の菩提を弔うため暦応2年(1339)に創建された。
その後、度重なる火災と戦火に見舞われながら、復興を遂げてきた。
最大建築の大方丈(だいほうじょう)は、明治32年(1899)に再建されたもの。
亀山と嵐山を借景にした池泉回遊式の庭園も有名で、特に春の桜、秋の紅葉をはじめ四季を通して美しい風景に出会える。
ただし、残念ながらペットは入ることができない(キャリー内でもNG)ので、私達は入口まで。
台所兼寺務所の機能を持つ庫裏(くり)。
修行僧の坐禅道場の「選佛場(せんぶつじょう)」。
まとめ
嵐山は、歴史を感じられるとっても素敵な場所。
久しぶりに訪れたけど、外国人観光客が圧倒的に増えているのには驚いた。
ワンちゃん連れの時は、街中では抱っこしてあげて、嵐山公園・亀山地区(亀山公園)や嵐山公園・中之島地区を一緒に散策しよう。
きっとペットとの素敵な時間を過ごすことができるはず。