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犬もメタボリックシンドローム?
アラフィフのわたしも気になる「生活習慣病」。生活習慣病とは、運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの偏った生活習慣から生まれる病気のこと。高血圧や糖尿病などが代表的な疾患で、さらにそこから徐々に進んで、心筋梗塞や脳卒中のように、心臓や脳に大きなダメージを及ぼしてしまうこともある。
生活習慣病と似ていて、良く聞く言葉が「メタボリックシンドローム」、略して「メタボ」。
メタボの基準は、肥満(腹部肥満)、高血糖、高血圧、高中性脂肪、低HDLコレステロールのうち3つ以上がそろった状態だと言われる。メタボが進行し、内臓脂肪が増えると、動脈硬化や高血圧にもつながる。犬にとっては脚に負担がかかって関節炎を悪化させる原因になる。
腹部の肥満に関しては、人間の場合、次のようにウエスト寸法で判断される。
そして、犬も同じく主に「ウエストのくびれ」があるかどうかで肥満を診断できる。ウエストがちゃんとくびれているのは、ワンコも人間も見た目だけでなく、健康を表す大事な指標なのだ。
重大な疾患にかかってしまったらもう手遅れ。その前に愛犬の体型をチェックしてみよう。まずチェックポイントは以下の2つ。
- 腰骨(腰椎)の前で内側に湾曲した「くびれ」があるのが分かるか?
- 軽く触って、ろっ骨に触れられるか?
体重をチェックするだけでなく体型も定期的にチェックすることが必要だ。上の2つのポイントに基づいて、以下、もう少し詳しくタイプ別に分類する。
愛犬の体型はどのタイプ?
やせタイプ
- 外から見てろっ骨、腰骨、骨盤がはっきりと分かり、触れることができる。
- 骨盤が飛び出している。
- 脂肪がまったくない。
やせ気味タイプ
- ろっ骨にカンタンに触れることができる。
- 上から見てウエストが分かる。
- ほとんど脂肪がない。
理想タイプ
- 肋骨に触れることができるが、見た目ではわからない。
- 上から見てウエストが分かる。
- 横から見てお腹がたるんでなく、引き締まっている。
肥満気味タイプ
- さわるとろっ骨に薄い層状に脂肪がのっている。
- 上から見て何とかウエストが分かる。
- おなかが少したるんでいる。
肥満タイプ
- ろっ骨が脂肪の下に隠れて触れることができない。
- しっぽの周りや背中にも脂肪がついている。
- 上から見てウエストが分からない。
- お腹が大きく膨らんでいる。
肥満だと分かったときは
最初に書いたように、肥満は外見以上に大きな問題。
たとえば、太った犬はすぐに息切れして、散歩や遊びも楽しくなくなり、QOL(生活の質)も下がってしまう。一緒に遊べなくなるのは悲しいよね。
体重が増える原因は簡単。「消費カロリーよりも摂取カロリーが多い」からだ。つまり、解決策は次の2つ。
- 運動量を増やす
- 摂取カロリーを減らす
ちなみに我が家のワンコは、病院の先生から「理想体型」とお墨付きをいただいた。
頑張ってこの体型を維持していきたいな。一緒に一日でも長くいられるように。