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愛犬と砂丘をお散歩!
鳥取の最大の観光スポットといえば、なんといっても「鳥取砂丘」。
砂丘って数十年ぶりかも!
子供の頃、砂の中にお気に入りのサンダルが消えてしまった悲しい思い出があるんだよね。
「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね? 」
あの有名な西條八十の詩がグッと来る世代(笑)。
夏の終わり、わたしたちもワンコと一緒に鳥取砂丘を楽しんできた。
さて、頭の中の砂丘と、実際の砂丘はどのくらい違うんだろう。
砂丘までのアクセス&駐車場
鳥取県鳥取市福部町湯山2164−661
<アクセス>
中国自動車道「佐用JCT」~鳥取自動車道「鳥取IC」から車で約20分。
<駐車場>
- 鳥取砂丘駐車場
乗用車:500円
※料金は公園の維持管理に利用されている。
- 砂丘会館駐車場、らくだや駐車場
こちらは「鳥取砂丘駐車場」の向かいにあるお土産屋さんの駐車場なので、基本的に無料。
(ただしハイシーズンの時は有料の場合がある。)
砂丘への入場
<入場料>
無料
<開園時間>
自然の中にあり、ゲートなどで囲まれていないために24時間入場可能。
ただし、照明は設けられていないので、日が落ちた後は視界がゼロになる。
「風紋」*は、足跡が付いていない早朝や、観光シーズン以外のほうが見える可能性が高いが、お天気と運しだい。
*風紋-砂の表面に風が吹き付けてできる、ちりめん細工のような美しい模様
本物の鳥取砂丘に降り立った!
鳥取砂丘は、東西16km、南北2.4kmの広大な砂丘で、海岸砂丘としては国内で唯一天然記念物に指定されている。
鳥取砂丘は日本一と思われがちだけど、実は日本一は青森県の「猿ヶ森砂丘」で、何と鳥取砂丘の30倍の広さがあるらしい。
(残念ながらここは自衛隊の施設内なので、一般人は立ち入り禁止)
鳥取砂丘はだんだん後退していってるんだって。
「砂丘ってどうして成り立ってるの?」
砂丘には千代川(せんだいがわ)が流れていて、上流の中国山地から花崗岩質の岩石が浸食されて、日本海まで流れ込んで堆積した。
日本海に流れ出た砂は沿岸流で押し戻され、さらに季節風に吹き上げられて堆積していった。
その間に海面の上下動もあったといわれていて、相当長い年月を経て現在の姿となったそうだ。
近年は植物の繁殖によって徐々に砂丘が縮小してきており、保全活動を行っている。
さて、私達一行は鳥取砂丘駐車場へ車を停めて、砂丘へと向かうことに。
砂丘は、嬉しいことにペットも立ち入りが許されている。
でも、立入NGにならないように、マナーを厳守して、貴重な天然記念物を守っていきたいね。
<ペット同伴の注意事項>
- リードをつける等して、自由に放さない
- 排せつ物の片づけ・お世話をきちんとする
基本的には、この2つを守れば、ワンコも一緒に砂丘を楽しむことができる。
ただし、砂丘の砂は真夏の炎天下のときは激熱!
人間はできればサンダルや裸足は避けた方が無難。肉球が火傷してしまわないように、犬の足にも気をつけてあげよう。
(砂丘入口階段のある、市営駐車場内の足洗い場が利用可)
※その他、砂丘の条例や禁止事項、これって砂丘内で可能・不可能?などの疑問は「自然公園財団 砂丘支部」(TEL:0857-23-7652)へ問い合わせること。
階段を上ると、一面に砂丘の大パノラマが飛び込んでくる。
「これが日本!?」
と思うような風景。
約20メートルの深さの「スリバチ」と言われる窪みが遠くに見えて、その先には日本海。
砂を触ってみると、それほど暑くなく、ノンも歩けそうだったが、この日は8月の最終日。まだまだ日差しがキツイ日だったので、ひとまずスリングに入れることに。ザクザクと砂を踏みしめながら進んで行く。
最初は「スリバチ」に向かう下り坂なので、調子よく進んでいったが、しばらくすると目の前に丘が迫ってきた。
これが高さ20メートルの丘か。
丘を登り始めると、「3歩進んで2歩ずり落ちる」となかなか前に進まず、オカンは涙目。
そして、ついに丘の頂上へ到着!
近そうに見えたけど、結局20分くらいかかったか。
青々とした日本海が目の前に飛び込んでくる。丘を登った達成感でとっても爽快な気分。
外国人観光客もチラホラと訪れている。ある外国人ファミリーのパパが頂上から海側へ向かって歓声をあげながら一気に走り降りていった(笑)。息子もそれに続く。
相当きつい勾配なので、降りるのは楽しそうだけど、行ったら帰ってこなければならない。ここは体力と相談かも。
この日は北風が吹いていたので、海から丘に向かって心地良い風が吹き付ける。一面砂だらけで、異国のアラビアン砂漠だ。
そして、景色を十分堪能して、記念撮影をして、いざ帰路へ。
帰りはノンをスリングから出して、一緒に歩くことに。
ノンは広い砂の海を楽しげに歩いている。
こんな姿を見ていると、日頃はヒトに飼われたペットの犬も、本来は野生の本能を秘めた動物なのだと改めて感じる。
これぞまさに「犬の足跡」。
この足跡も数時間後には消えて無くなるだろう。砂丘の不思議。
帰りはのんびりと歩きながら、わたしたちも砂丘の散歩を楽しむ。
もう少し季節が進み爽やかな秋が訪れれば、一層楽しいひとときが過ごせることだろう。
砂丘の動画はコチラ↓でどうぞ。
砂丘をもっと楽しもう
らくだ体験
砂丘の入口には「らくだ🐫」たちが数匹待機しており、基本的には年中無休(悪天候の場合は除く)。
砂丘は特別保護区なので、遊牧民のようにらくだに乗って砂丘をゆったり散歩して回ることはできず、砂丘の入口周辺を歩く程度だ。
でも、らくだに乗った姿を写真に残しておくのも記念になりそうだ。
※らくだを勝手に撮影するのは禁止されている。注意されるので気をつけよう。
らくだの撮影 :100円
らくだに乗って撮影 :500円
一人乗り体験 :1300円
パラグライダー体験
砂丘の南の端の「鳥取砂丘パラグライダー(砂丘本舗)」では、パラグライダーが体験できる。
初心者でも講習を受けて安全にフライトが出来るようだ。下が砂場なので倒れ込んでも多分大丈夫。
砂丘の空をフライトするのは、さぞかし気持ちいいはず。
お時間と勇気のある方は是非一度チャレンジを!
半日体験 :7,000円
一日体験 :10,500円
お土産屋
- 砂丘会館
砂丘のすぐ前にあるお土産屋。駐車場は基本無料。(ただしハイシーズン除く)
- らくだや
砂丘のすぐ前にあるお土産屋。駐車場は基本無料。(ただしハイシーズン除く)
砂の美術館
2006年11月18日にオープンした砂の彫刻を展示している美術館で必見の価値がある。
国内外で活躍している茶圓勝彦氏が総合プロデュースを務めている。
平日、日曜日:午前9時〜午後6時 (最終入場は午後5時30分)
土曜日 :午前9時〜午後8時 (最終入場は午後7時30分)
※残念ながらペットは入場NGなので、わたしたちは鑑賞できず。
大人 :600円
小中高 :300円
小学生未満:無料
砂丘センター「見晴らしの丘」
砂丘会館、らくだやの上方にある新しい施設で、食事やお土産が買える。
砂丘が一望できるテラスはお勧めの穴場ポイントだ。
車で少し南方向から登ると無料駐車場があって、ここから砂の美術館へ徒歩で行ける。
そしてリフトで下ると砂丘へと繋がっている。
オススメの近隣観光スポット
道の駅「神話の里 白うさぎ」
鳥取砂丘から国道9号線を米子方面(西方向)へ車で約20分ほど走ると道の駅「神話の里 白うさぎ」がある。
ここは神話「因幡(いなば)の白うさぎ」が誕生した場所で、目の前には綺麗な白兎(はくと)海岸が広がる。
道の駅では、新鮮な魚介類、梨などの果物、らっきょう、地酒など名産が手に入る。
地酒の瑞泉(ずいせん)とらっきょうとおまんじゅうをゲット!
らっきょうは過酷な場所でも育つ強い野菜らしいよ。
厳しい環境で育った砂丘のらっきょうは、白くてシャキシャキ感があるから人気が高いんだって。
帰宅後は早速らっきょうをアテに、瑞泉で一杯。
白兎神社(はくとじんじゃ)
道の駅の裏にあるのが白兎神社。
この神社は、神話「因幡(いなば)の白うさぎ」に登場し、大国主と八上姫のご縁を結んだ縁結びの神様といわれている。
2010年には「恋人の聖地」に認定された。
いたるところにウサギがいて、カワイイ!
このうさぎの上に乗っている白い石が「結び石」。
結び石の中には、「良縁・子宝・繁盛・飛躍・健康」の五つの縁を示す白い石が5つ入ってる。
鳥居などに乗せてお祈りしてもいいし、持って帰ってお守りにしてもいいのだ。
このピンクのポストから手紙を出しても願いが叶うらしいよ。
すなばコーヒー
平井県知事が「スタバは無いけど、すなばがある!」とメディアに発信し、有名になった「すなばコーヒー」。
県外ナンバーの車も泊まっていて、かなりメジャーになっているようだ。
意外にも、鳥取県民はコーヒー飲食率がすごく高いらしい。
すなばコーヒー、スタバにも負けず劣らず、とても美味しく飲ませていただきました!
最後に
鳥取砂丘は、自然が作り出した造形美で、見るものを圧倒する迫力がある。
そんな砂の海をペットとお散歩できて、とっても大らかな気分になれた。セコイ悩みなんて、砂に吹き飛ばされてしまったかも。
特に、砂に残した足跡は、楽しかった旅の痕跡。
食べ物も美味しいし、周りにもいろいろな楽しいスポットがたくさんあるよ。
鳥取砂丘、みなさまも是非一度訪れてほしいな。
宿泊はペット可のコチラ↓で