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国宝を眺めながら愛犬とお散歩という贅沢
最近、わが家ではペットと一緒に世界遺産の神社仏閣を巡るのがブーム。
奈良って、けっこうペットに大らかな県だよね。
ちなみに、奈良のわたしたちの一推しおススメスポットは、シカと触れ合える「奈良公園」。
さて今回は、「東大寺」と「平城京跡」を訪れた後に、前から気になっていた世界遺産の「薬師寺」と「唐招提寺」を巡ることに。
歴史的な名所をワンコと一緒に訪れた想い出が増えるのって何だか嬉しいよね~。
住所&アクセス
以下で紹介するように、「薬師寺」と「唐招提寺」は徒歩圏内にあるので、まとめて観光することができる。
いずれかの駐車場に駐めて2つのお寺を散策しよう。
<アクセス>
~大阪市内より
阪神高速13号東大阪線~第2阪奈道路~県道9号線を南下 計約45分
駐車場
- 薬師寺駐車場
場所:薬師寺南門の南側(普通車127台)
時間:8:30~17:00
料金:普通車500円/回
- 唐招提寺駐車場
場所:唐招提寺南大門の東側(普通車150台)
時間:8:30~17:00
料金:普通車500円/回
ペットと歩ける薬師寺
<薬師寺概要>
拝観時間:午前8:30~午後5:00(拝観受付は午後4時30分まで)
拝観料金:
玄奘三蔵院伽藍(公開時) 大人 1,100円
玄奘三蔵院伽藍(閉鎖時) 大人 800円
ペット:屋外であれば同伴で歩くことができる。(ただし屋内は入場不可)
~公式HPより~
薬師寺は「法相宗[ほっそうしゅう]」の大本山です。
天武天皇により発願(680年)、持統天皇によって本尊開眼(697年)、更に文武天皇の御代に至り、飛鳥の地において堂宇の完成を見ました。
その後、平城遷都(710年)に伴い現在地に移されたものです。(718年)
現在は平成10年よりユネスコ世界遺産に登録されています。
わたしたちは薬師寺駐車場に車を停め、「南門」へと向かう。
駐車場横には「薬師寺門前AMRIT(アムリット)」という本格的なイタリアンレストランがある。
ちなみに「アムリット」とはサンスクリット語で「不老長寿の薬」という意味。
世界遺産のお寺×イタリアンというギャップが面白い。
個室も備えた雰囲気ある高級イタリアンなので、オトナの食事会やおもてなしによく利用されるとのこと。
外のテラス席ではペットもOKなので休憩するにはイイかも。(ただし料金は少しお高め)
参道入口辺りにはずらっと(!)飲料の自動販売機が並んでいるので、節約したければコチラで(笑)。
南門手前には「薬師寺休ヶ岡八幡宮(やすみがおかはちまんぐう)」という薬師寺の守護神社がある。
薬師寺の参拝前にこちらの神社にもお参り。
そして、「南門」をくぐり、料金を払って「中門」へ。
あ!カワイイにゃんこが!
この辺りを縄ばりにしているらしきネコ。車も通って危ないので職員さんに抱っこされて安全な場所に戻される。
頭をなでてやっても逃げないところを見ると、日頃から人に可愛がられている様子。
入口の禁止事項には「堂内へのペット同伴」と書かれているが、屋外であればペットも一緒に歩くことができる。
ただし、排尿などはきちんと済ませておき、場所がら無駄ぼえなどしないようにマナーには気をつけたい。
「中門」をくぐると、正面に「金堂」、西に「西塔」、東に「東塔」が出迎えてくれる。
仁王さまに見つめられた気がしたまま、手水(ちょうず)で手を洗い、まずは身を清める。
ひんやりとした水に、身が一気に引きしまる。
東塔は唯一1300年前の創建当時の建物だが、今は修復中で残念ながら見ることができなかった。(平成32年に完了予定)
金堂は昭和51年に、西塔は昭和56年に復元された建物。
西塔はとても色鮮やかで、なんとなく大陸の建築に似ている。
この色鮮やかさは奈良時代の華やかさが表れているらしい。
やはり「平城京跡」の建築とよく似ている。
金堂の裏側へ回ると、一回り大きな建物、「大講堂」が現れる。
多くの僧侶が仏教を学んでいた場所で、こちらも昭和56年以降に復元された建物だ。
大講堂前に広がる広場をゆうゆうとお散歩。
修学旅行生たちの一行がいたが、平日の冬ともあって観光客はまばらで静かだ。
復元された建物も興味深いけど、やっぱり創建当時の歴史ある建物が見たかったのが本音かも...。
そして、「與樂門(こうらくもん)」の北側に建つのが、「玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞういんがらん)」。
ここに、『西遊記』のもとにもなった三蔵法師が分骨されて眠っているんだって。
実は三蔵法師とは固有名詞ではなく、尊称なのだそうだ。
つまり、ここに眠っている「玄奘三蔵」は何人もの三蔵法師の一人。
三蔵法師と言えば、テレビで夏目雅子が演じたイメージが強いけど、本物の三蔵法師もあんなに美しかったのかな。
抱っこして歩く唐招提寺
薬師寺からそのまま北へ散歩すること約10分、唐招提寺へ向かう。
<唐招提寺概要>
拝観時間:8:30~17:00(受付は16:30まで)
拝観料金:大人 600円
ペット:キャリーバック内または抱きかかえで入場可能(ただし歩きと屋内は不可)
~公式HPより~
唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。
多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上(がんじんだいわじょう)は、東大寺で5年を過ごした後、新田部(にたべ)親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759年)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。
「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。
金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。
現在では、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。
平成10年よりユネスコ世界遺産に登録されています。
南大門で料金を払い、ノンを抱きかかえてお寺の中へ。
目の前に立派な「金堂」が見える。
唐招提寺は創建当時の建物が残っているからか、薬師寺とは少し雰囲気が違う。
境内内の金堂、講堂、校倉(あぜくら)、鼓楼(ころう:太鼓を吊す建物)などはすべて国宝の建物で、思わず目を奪われる。
おごそかな雰囲気の中、歴史感が伝わってくる。
金堂の裏手にある「講堂」。
唐招提寺は木々に囲まれていて、お寺の建物以外の自然の妙も楽しむことができる。
中でも見どころは「蓮池(はすいけ)」。
蓮の花は鉢植えと蓮池の2箇所で鑑賞することができ、開花時期が異なる。
- 鉢植えの蓮 6月中旬~7月下旬
- 蓮池の蓮 7月中旬~9月初旬
美しく咲く蓮の花が見られるのは朝方なので、早起きして出かけたい。
蓮池の隣には、少し奇妙な「戒壇(かいだん)」というモニュメントがある。
戒壇とは・・・
僧となるための授戒が行われる場所。建物は焼失し、石段は鎌倉時代のものが残っている。
その上に昭和53年にインド・サンチーの古塔を模した宝塔が築かれている。
西側には、高床式の校倉(あぜくら)造りの「経蔵」「宝蔵」が並んでいる。
校倉とは断面が三角形の木材を積み上げていく工法。
そばで見ると、その緻密さと精巧さに驚かされる。
奥に新しく立てられた「新宝蔵」には多くの木彫像などが収納されている。
冬期は休館で、次回は3月から開館予定。
木々の中を進んでいくと、鑑真和上の墓所である「鑑真和上御廟(がんじんわじょうごびょう)」に行き着く。
唐招提寺の境内の中で最も奥まった場所にあり、和上が眠る場所としてふさわしい。
こうして、半日ほどかけて世界遺産の2つのお寺巡りを行った。
雰囲気は違えど、どちらもゆったりとした時間が流れる奈良らしい場所。
少し歴史の勉強もしつつ、楽しくワンコと散策することができた。
お土産は話題の「まほろばプリン」
帰り道、前から気になっていたドッグカフェ&ドッグランの「たんぽぽの庭」へ向かうことに。
ところが、、、こちらはすでに閉店している模様。
ということで、そのお隣にある「まほろば大仏プリン本店プリンの森店」でプリンのお土産を買うことに。
こちらはとてもユニークな建物で、インスタ映えスポットとして若者に大人気。
この日も多くのカップルや女子たちであふれかえっていた。
詳しくはコチラ↓の記事で。
まとめ
今回は、世界遺産の「薬師寺」と「唐招提寺」を訪れた。
奈良県はペットに寛容なのかペットと同伴できる歴史施設が多い。
修学旅行生や外国人観光客も多いが、京都ほど混雑しておらず、ゆっくり散策ができるのが嬉しい。
ペットが世界遺産を理解しているかどうかは疑問だけれど(笑)、マナーをしっかり守って、飼い主との楽しい想い出を作っていただきたい。