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犬が空を飛ぶ!?
皆さまは「雪丸くん」ってご存知?
わたしはその存在をついこの間知ったばかり。
雪丸くんのプロフィール
「雪丸くん」は奈良県王寺町の公式マスコットのゆるキャラ。あの聖徳太子の愛犬を模したという。
王寺町は、何とこのたび観光誘致の一環として、この雪丸くんのドローンを作って「空中散歩」をさせるムービーを作製したのだ(ドローンの製作費は1600万円!とのこと)。
何はともあれ、コチラの動画をご覧いただきたい。
あまりの可愛さに、「雪丸くん」に会いに行きたくなってしまったわれら。
<雪丸くん紹介>
名前 :雪丸(ゆきまる)
誕生日: 1(わん)月1(わん)日
性別 :男の子
年齢: おちゃめでうぶな1歳
性格: のんびり屋でおっとりマイペースなほのぼのボーイ。
人なつっこく甘え上手だが、好奇心旺盛で興奮したりすると気持ちを抑えきれずによくドジる。
滅多なことがないかぎり吠えない。
趣味: お散歩と日向ぼっこ
特技: 王寺町の道案内・すぐ寝る
好きな言葉: 和をもって貴しと為す←さすが!聖徳太子の愛犬!
好きな食べ物: 麺類・大福餅・おから・豆乳 etc
好きな場所: 和の鐘・達磨寺・明神山・温もりたっぷりひざの上(太子さまとか…)
(出典:王寺町観光協会HPより)
雪丸散歩を再現しよう
雪丸くんに会えるかどうかは分からないまま、ムービーで紹介されていたルートをたどることにした。
1.出発は「王寺駅」
車で行く場合は、車をいったん「王寺駅南駐車場」へ止めて、「雪丸ロード」~「達磨寺」、「大和川」を散策するのがお勧め。
<王寺駅南駐車場>
20分毎 50円 当日最大料金1500円
駅に着いたら、駅直結のりーべる王寺東館5階、王寺町地域交流センターの「雪丸ミニプラザ」に寄り道しよう。
王寺町を上空から一望できる「王寺町床マップ」や、王寺町の観光情報が分かる「タッチパネル式デジタル観光マップ」などが用意されている。
季節毎に背景の変わる約150㎝の「雪丸フィギュア」と一緒に記念写真を撮りたいね。
2.足跡つきの「雪丸ロード」
「雪丸ロード」は、JR王寺駅~王寺町役場~達磨寺までの約1キロのウォーキングコース。
JR王寺駅と近鉄新王寺駅周辺では雪丸くんがお出迎え。足元の雪丸の足跡に沿って、達磨寺までウォーキングを楽しめる。
3.雪丸像が置かれた「達磨寺」
車で来る場合は、約30台分の無料駐車場あり。
こちらでも雪丸くんがお出迎え。
達磨寺は、HPで説明されているように、聖徳太子と飢人(きじん:飢えた人)との出会いから名付けられた寺。
『日本書紀』によると、推古天皇21年(613年)12月、聖徳太子が道のほとりに伏せっていた飢人を見つけ、飲み物と食べ物、それに衣服を与えて助けましたが、飢人は亡くなりました。
そのことを大いに悲しんだ聖徳太子は、飢人の墓をつくり、厚く葬りましたが、数日後に墓を確認してみると、埋葬したはずの飢人の遺体が消えてなくなっていました。
この飢人が、のちの達磨大師の化身と考えられるようになり、達磨寺は生まれました。
このように、聖徳太子と達磨大師の出会いからはじまった達磨寺には、今も本堂の下に達磨寺3号墳とよばれる古墳時代後期の円墳があります。
これが、聖徳太子が飢人のためにつくったお墓、すなわち達磨大師の墓とされ、鎌倉時代にその上にお堂が建てられて、本尊として道内に聖徳太子像と達磨大師像が安置されました。
本堂には、木造聖徳太子像、木造達磨坐像、木造千手観音坐像など国の重要指定文化財が祭られている。本堂の下には今でも古墳時代後期の円墳(達磨寺3号墳)があるという。
庭園やお寺の外観もすばらしいのだけど、達磨さまや観音さまも拝観しておきたいところ(拝観時間は午前10時~午後3時。土曜、日曜はボランティアガイド付き)。
残念ながらワンコ連れのわたしたちは中には入らず。
その代わりに、聖徳太子の愛犬「雪丸像」と記念写真。
聖徳太子様がプードルを見たらどう思うかな?
4.ウォーキングコースが続く大和川
達磨寺は駅の南方面だが、大和川の河川敷は逆に駅から北方面へ約200メートルのところにある。
車の場合、川沿の道に多少駐車の余地があるが、基本的に駐車場は無いので注意。
河川敷沿いに延びるウォーキングコースは、幅は狭いものの相当に長いコース。健康的にウォーキングしている人やワンコ連れで散歩している人もチラホラ。
雪丸散歩でも、雪丸がちょうどこの上を飛んでいたんだよね。
河川敷内の「大和川ふれあい広場」では、いくつか遊具も設置され、子供連れならキャッチボールなどの運動もできそうだ。
しばらくするうち、河川敷貸切状態となり、自然が好きな我が家のワンコも大はしゃぎ。
5.火幡(ほばた)神社
火幡(ほばた)神社は、駅から南方面へ約3~4キロのところにあるので、車で移動する。駐車場は鳥居手前約20メートルに2台分で料金無料。
天照大神(あまてらすおおみかみ)などがまつられた神社で、平安時代には既に存在していたというから、さすが奈良だ。歴史の重みを感じるたたずまい。
神社好きのわたしにはググッと来る趣きだわー。
6.雪丸散歩のメイン「明神山」
そして、ビデオムービーの最後に現れた明神山の「悠久の鐘」へと車で向かう。
火幡神社から西へ約2キロで、鳥居のある明神山登り口に到着。
専用駐車場は見当たらないが、道路幅が広いため、迷惑にならない場所であれば路肩に駐車できる。
鳥居のある登り口から山頂までは2キロ弱とあったが、坂はけっこうな急勾配で思ったよりもきつい。
下ってくる人たちが皆「こんにちは」と声をかけてくる。
最初は奈良県民の人柄の良さのためかと思ったけれど、もしかして登山者のマナーかも。
たぶんその両方だろうが、いずれにせよ、軽い気分で来たものの、実は一種の登山だったのかと気づく(笑)。
一番の元気者はのん、次におとん、最後におかんという順番。
途中では、雪丸が「転落」や「マムシ」を警告してくれる。
矢印部分、マムシを発見!ひし形の模様がマムシのサイン。
実は私はマムシを見たのは生まれて初めて。人間が刺されたら死亡することもあるほどなので、マムシは犬にとっても危険なはず。怖い!
そして登ること20~30分、標高274mの明神山頂上に到着。
「悠久の鐘」が設けられた、恋人たちが悠久の愛を誓うというテラス「SORANI」は新デートスポット。奈良市街はもちろんのこと、あべのハルカスや、天気のいい日なら明石海峡大橋まで見えるという。
悠久の鐘の隣には「明神山自然の森の展望台」。周りに高い山が無いので、遠くには比叡山まで見渡せるようなパノラマが広がる。
「水神社」で家族の健康も祈願しておこう。
合格祈願、厄除け、良縁祈願、安産祈願などなど、雪丸くんに願いを込めて、山頂にはたくさんの雪丸願い札が掛けられていた。
このお札は大みそかに達磨寺でお焚き上げしてもらえる。
お願いしたい人は、山頂では販売されていないので、前もって用意しておくこと。
<雪丸願い札・販売場所>
- 美しが丘公民館
- 達磨寺案内所
- 王寺町観光協会
- 王寺町役場
- 王寺町立図書館
最後に
「雪丸散歩」を再現するという目的はほぼ達成したけど、やっぱり空飛ぶ生の雪丸くんが見たかったのが本音。
制作費1600万の雪丸くんだから、飛行するにもいろいろと準備が大変なようだ。
Facebookの公式ページなどを事前にチェックし、町のイベント等に合わせて遊びに行けば、生の雪丸くんに会える確率がぐんと高まりそうだ。
次こそは雪丸くんに出会いたいワン
おまけ
途中では「道の駅大和路へぐり」でお土産をゲットできる。地元の新鮮野菜や果物、花などが販売されている。
奈良は意外にも苺の宝庫。奈良県産の貴重な赤い宝石「古都華(ことか)」が、お土産としては一番のおススメ。
雪丸の知名度は、全国的にはまだ低いかもしれないけど、キュートさではゆるキャラの中でも随一。ワンコ好きの方々は是非一度王寺町に!