トイプードルの骨は割り箸くらい細い?!
こんなおそろしいニュースが飛び込んできた。
「争点「40センチで骨折」ペットサロン45万円支払いで和解」
トイプードルが骨折したのはペットサロンの不注意が原因だとして、飼い主の女性がサロンの運営会社(大阪市)に約100万円の賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、会社側が45万円を支払うことで和解した。
見た目が可愛く、室内犬では一番人気だが、高さ40センチの台から飛び降りただけで骨折していた。
獣医師は「トイプードルの骨は割り箸のように細い」と注意して飼育するよう呼びかけている。
(出典:「毎日新聞2017年5月25日記事」)
トイプードルだけじゃなく、チワワやポメラニアンなんかも、
ソファーや椅子から飛び降りて、足が折れちゃったっていう話、意外と聞くんだよね。
割り箸といってもピンとこない人は、人間の小指くらいと考えてもらった方が分かりやすいだろうか。
こんなふうにフワフワの毛でおおわれているから、ぷっくりとした身体を想像されがちなトイプードルだけど、毛の下は超スリムなのだ。
小型犬にかぎらず、まだ骨格ができあがっていない子犬もほんのわずかな段差で、思いがけず骨折してしまう場合がある。
今回の事故は40センチの台と言われている。たいていの家庭では、ソファーの高さは40センチを超えるんじゃないだろうか。
それどころか、飼い主があぐらをかいている足の上、つまり、10~20cmくらいでも骨折することもあるらしい。
トイプードルの魅力は、怖さ知らずの「天真爛漫さ」だけど、それがかえって事故につながるとすれば怖いね。
骨折の原因
骨折の大半の原因は、交通事故を含む事故だ。でも、そのほかにも次のような原因がある。
- 食事やホルモン異常が原因で、骨がもろくなっている。
- 骨に腫瘍がある。
- ドッグレースに出る犬などの疲労骨折
他にも、最近贅沢になってきたせいか、「肥満」が原因の骨折も増えている。
可愛いからとついオヤツをあげるのはやめなくちゃね。少なくとも週1回は測定して、体重管理をしておこう。
骨折の症状
骨折かどうかを見極めるポイントを紹介しよう。
- 変形していないか-骨折した部分が変形して、長さや形が変わり、左右非対称となってくる
- 腫れていないか-骨折した部分が腫れてきて痛みをもつ
- 歩き方はどうか-痛いので足を持ち上げて歩くようになる
- ねんざではないか-ねんざの場合は変形していない。運動させずに安静して様子を見よう。
わかりにくいときは、動物病院へGO!
骨折の応急処置
1.ガーゼで保護する
皮膚が破れて骨が見えているときは、ガーゼで保護する。
出血している場合は、ガーゼで押さえて出血を止める(圧迫法)。ガーゼに血がにじんできたら、また新しいガーゼで上から押さえる。
なかなか血が止まらないときは、包帯を上から強く巻く。
ワンコがショックとパニックで暴れないように、首とお腹を抑えておいてね。
2.副え木(そえぎ)を当てる。
板やボール紙などの周りに脱脂綿を巻いて、簡易的に副え木を作る。
骨折した場所をはさみ、両側の関節も含めて、副え木を当てる。
3.副え木を固定する
副え木の周りに包帯を巻く。強く締めすぎて血流をさまたげないように注意しよう
4.病院に運ぶ
できるだけ動かさないように、段ボール箱やケージなどに入れて運ぶといい。
緊急処置が必要な場合があるので、自己判断はNG!
コチラの記事でも紹介したように、我が家では、段差のある場所では「階段」を設置して、ワンコ用のバリアフリーを試みている。ご参考までに。