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犬はよく吐く生き物だ
今までたくさん猫を飼ってきたけど、ネコはしょっちゅう吐くのでやや慣れっこになってた。
でも、ワンコも割と吐くことが多いんだ。そのたびにドキドキ。
コチラの記事で書いたように、この日の大失敗がトラウマになって、嘔吐に直面するとドキドキする。
掃除していて、こんなところに吐き跡が!とあとで気づくこともしばしば。小型犬は思っているよりも吐く回数が多いのかも。
でも、嘔吐の原因をきちんと把握して、適切な対応ができるようにしておきたい。
嘔吐物の色を見てみよう
まずは冷静に嘔吐物の内容と色を調べてみることが肝心。
透明~白色のとき
透明な色は胃液。胃酸過多、逆流(吐き戻し)、空腹、ストレスなどが原因。
がっつくタイプのワンコだと、あわてて食べ過ぎて胃が刺激されて吐いてしまうことも。
わがやのノンは、お腹ペコペコの空腹なとき、白い胃液を戻すことが多いみたい。
食欲不振ということがほとんどない食いしん坊だから?(笑)
今朝も少しもどしたので様子を見ていたけれど、いつものように元気よく走り回っているので心配なさそうだ。
また、病院に行ったり、知らない人に会ったりなど、犬がいつもと違う状況に置かれたときに吐くことがあるようだ。友達のワンコはこのタイプ。友人自身もナイーブで細やかな心遣いをする子なのでペットにも移ったのかも。これは冗談ではなく、犬と飼い主の性格は似てくることがよくあるそうなので、ポジティブで大らかに接したいものだ。
黄色のとき
黄色い色は胆汁。胆汁はふつうであれば逆流することはないけれど、胃腸の運動が悪いと、胃の動きが悪くなって胆汁が逆流してしまうことがある。
朝や夜の食事前の空腹時に起こりやすく「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれる。空腹時間が長すぎることが原因なので、食事の回数や、食事を与える時間を変えたり、途中でオヤツをあげたりする工夫で改善する場合がある。
うちのワンコは「胆泥症」という持病を抱えており、黄色い胆汁を吐くのは良くないサインなので、肥満になりすぎない程度にちょこちょこオヤツをあげている。
フードはパッケージに書いてある量を守って、カロリーオーバーにならないようにね。
薄い赤色のとき
血が少し混じった色。えづくたびに胃酸が発生して、それによって食道が傷つき、出血している。
濃い赤色のとき
胃の粘膜から出血している。
胃潰瘍や腫瘍など、消化器に炎症があって出血していることもあるし、「心臓性肺水腫」などの病気で肺から出血していることも疑われる。
黒色のとき
時間が経過すると、赤色が黒色に変わっている危険な状態。
簡単にまとめると、透明や黄色などで、吐いた後はけろっと元気にしていて、食欲もあるようだったら、さほど心配ないことが多い。
しかし、血が混じったと思われる赤色や茶色の場合はすぐに病院へ連れていきたい。
あわてるな、こんな色は?
ある日、ケッ!ケッ!といつものように何かを吐き出した。朝の食事前だったので、お腹が空きすぎているのかなと思ったらいつもと色が違う。
透明でも黄色でもなくて、こんな茶色(気持ち悪い写真で失礼)。
これは、上で書いたように、血が混じった赤色が変色して「茶色」になった状態ではないか、とかなり不安になった。ワンコはいつも通り元気に走り回っているけれど・・・。
吐いた液をぬぐったティッシュを持って獣医へGO!
診断結果は・・・
「これはたぶん血じゃありませんね。フードの色でしょう」
とあっさり。
ちゃんと嘔吐物を持参していたのがGOOD JOB!
本やネットの情報をそのまま自己判断して、むやみにあわてることはよくない。
もちろん症状が現れたとき、早め早めに病院に連れていって、軽いうちに対応しておくことは大切。ひとつずつ経験を積んで、自分で冷静に判断できるようにしておこう。