港町、石垣島には、野良ネコがとても多い。
ところが、たまに野良イヌ(?)と思われるワンちゃんも見かけることがあり驚かされる。
リードはしてないけど、人に慣れていて飼い犬みたい。
自由すぎるわ!
「サザンゲート公園」は、SNSなどで通称「野良ネコ島」として拡散されており、ネコ好きの観光客が癒されにやってくる。
港にも野良ネコの集団が!
野良ネコ(野良イヌ)が多いのは自由気質な南国の離島ならではの光景だろう(笑)。
ただし、そのため、捨てられるニャンコたちも多く、病気やケガなどの問題、衛生的な問題など様々な問題があるのでは?と想像される。
そんな中、「石垣島しっぽの会」という保護犬猫のボランティア団体が活動していることを知り、定例の「里親譲渡会」に顔を出してみることにした。
保護犬猫の実態と取り組みは?
保護される犬猫はどれくらいの数か?
今まで保護犬猫については、なんとなく「だんだんと減ってきている」程度の知識だったが、
石垣島の野良ネコ(野良イヌ)を目の当たりにし、気になったので少し調べてみた。
環境省発表の直近の全国集計データによると、
<平成29年度>
犬・・・保護38,511匹 殺処分8,362匹
猫・・・保護62,137匹 殺処分34,854匹
計・・・保護100,648匹 殺処分43,216匹
そして保護された理由の中には、「飼い主からの引き取り」も一定数いることに驚かされる。
<平成24年度(5年前)>
計・・・保護約209,388匹 殺処分約161,847匹
<平成19年度(10年前)>
計・・・保護約336,349匹 殺処分約299,316匹
10年ほど前には30万匹近い犬猫の殺処分があったことに驚く。
けれども、数々の地道な活動により年々減少しているようで、少し救われる気もするが、今なおこのような殺処分の数を目の当たりにすると、何とも切ない気持ちになってしまう。
ちなみに、ペット先進国のドイツ、イギリスなどでは、純粋な殺処分は行わないらしい。
各自治体の取り組み
殺処分については各県も問題意識を持っていて、殺処分ゼロへの取り組みを行っている。
ちなみに、東京都は平成30年度に犬、猫ともに殺処分ゼロを達成したとの喜ばしい発表があった。
沖縄県も毎年ワースト上位の常連県からの脱出を目指し、「一生うちの子プロジェクト」というスローガンの元にCM放送や動物愛護管理センターの増強などを行っている。
その成果として、嬉しいことに年々殺処分数が減少している。
また、各地域で個人ボランティアや団体ボランティアの活動も行われている。
例えば毎年ベスト上位の常連県である岡山県には、ペットを売らないペットショップ「chou chou(シュシュ)」があり、行政から保護犬を引き取って、里親探しの場を提供している。
主な収益源はネット通販事業などでやりくりしているということ。
石垣島しっぽの会
石垣島でも複数の民間ボランティアが活動していて、その中でも有名なのが「石垣島しっぽの会」。
(石垣島しっぽの会)
主な活動は、毎月行われる「譲渡会」という里親探しだ。
この日は、犬6匹と猫11匹がエントリー。
まなざしが痛い!
この日の結果は、、、
ワンちゃん3匹、ネコちゃん5匹のトライアルが決定!
(ワンちゃん3匹、ネコちゃん6匹は、この日は決まらなかったということになるのだが。)
とりあえず、私たちに何かできることは無いか?とボランティアのサポートメンバー登録を行うことに。
<サポートメンバーの役割>
- 毎月の譲渡会のサポート
- 野良ネコ、野良イヌのT.N.R.活動のサポート
T:トラップ 捕獲器などの人道的な方法で野良猫を捕獲
N:ニュータ一 不妊・去勢手術(オスもメスも行う)
R:リターン 元の生活場所に戻す - 保護犬猫の一時預かり
- 里親への引き渡しサポート(私たちの場合は、里親が関西や那覇に決まった場合に、帰省時にペットを同伴して引き渡す)
- 通称ネコ島の管理、清掃
- イベント(チャリティーフリーマーケット、ドッグランなど)のサポート
ただ、寄付金やチャリティーフリーマーケット以外の収入は無く、赤字の場合は個人負担となるため、積極的な活動はなかなか難しいのが現実のようだ。
現在「石垣島しっぽの会」は、今年で7年目の活動中。
代表は50代の女性の方で、「太く短くではなくて、細くても良いから長く続けることを心掛けています」との事。
そして、オトン、オカン、ノンの3人で、地元ケーブルテレビのインタビューを受けることに。
インタビュアー:「今日は譲渡会の見学ですか?」
オトン:「はい、今サポートメンバーの登録を済ませたところです。出来る範囲で参加していこうと思います。」
石垣島ふくぎの会
そしてこの日は、「石垣島ふくぎの会」というボランティア団体も参加していた。
(石垣島ふくぎの会)
このボランティア団体は、「街中の野良ネコを減らすために、T.N.R.を行う」ことが活動の中心。
よく観察すると、T.N.R.済みのネコちゃんは、T.N.R.済みのサインとして片方の耳が小さくカットされている。
石垣島は野良猫の数があまりにも多いので、ネコ島=しっぽの会、街中=ふくぎの会、というすみ分けとなっているということ。
そして、我が家は「石垣島ふくぎの会」のサポートメンバーとしても登録をすることに。
まとめ
今回、いろいろな話を伺ってみると、減ってきてはいるもののまだまだ「保護される犬猫」、そして「殺処分される犬猫」が多くいることが分かった。
一番の問題は、無責任な飼い主や業者が少なからず一部にいるということだろう。
殺処分を減らすためには、捨て犬、捨て猫を無くすことが一番大切なことだということがよく分かった。
近所に居る野良猫の避妊手術を考えています。ふくぎの会に相談会のですが連絡先が分かりません。
どうしたら良いですか?
こんばんは。ご連絡ありがとうございます。
「ふくぎの会」ですが、毎月第1日曜日の11時~14時に@石垣市役所/裏駐車場で「しっぽの会」譲渡会と同時に開催しています。
(申し訳ございません、代表者の方の連絡先が分かりません。)
2月は、2日(日曜)の予定ですので、そこで費用や方法について、直接ご相談されるのが一番確実かと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
こんにちわ、初めまして(^^)おはよう島テレビを見て…カイさんの行きつけの店になります(濵屋)ですが、店舗の方で力になりたいと思って今回の猫募金?箱の設置を考えてますのでどうかヨロシクお願い致します。少しでも協力したいです♂️ご連絡お待ちしてます
濵屋 さん
ご連絡ありがとうございます!
島テレビを観てくださったのですね。
優しい心使いに感謝、感激です。
少人数で運営している「ふくぎの会サポートチーム」ですが、インスタの「shimaneko_nyan」で情報を掲載しています。
別の者からになりますが、メールアドレスの方にご連絡させて頂いてもよろしいでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
私は動物をこよなく愛する1人です
11月より石垣島にお引越ししますので〜何かお手伝いさせて下さいネ〜(^^♪
西田さん、ご連絡ありがとうございます。
石垣島は特に野良猫の繁殖が全く止まらず、一部の虐待や病気などで多くの命が無くなっています。
ボランティアもいくつかの団体が活動されています。
野良猫の支援は、
・島猫見守るニャンの会(インスタ shimaneko_nyan )
・ふくぎの会
・ラリマー
などが奮闘されています。
是非、サポートをしてあげて下さい。
与那国島に住んでいますが、外飼いで猫が8匹います。そのうち4匹のメスは避妊あとの4匹は捕獲が出来ず処置出来ていません。来年中には移住する予定なのでねこたちの処遇に悩んでいます。どうすれば良いのか助言をお願いいたします。
こんにちは。
私たちも現在は拠点を内地に移しており、石垣島の保護犬猫活動に参加できていませんので、
実情をお伝えすることしかできません。
石垣島でも特に猫の繁殖が止まらないため、複数の団体が日々活動をしています。
最近では、クラウドファンディングを利用して保護猫シェルターを作り、毎週末に譲渡会を行う新しい団体や
複数店舗に寄付箱を設置して資金調達をし、毎日地域猫の世話をしている個人もおられます。
しかし実情は子猫の繁殖や捨て猫が増え続けて、かなり苦労をされており、また資金調達にも日々頭を悩ませておられます。
小林さんの場合ですが、
恐らく、何とか避妊を頑張って頂いて、
外飼いですから地域猫としてご近所の方々にお世話をしていただくしかないのでは?とも思います。
(例えば、石垣島の保護猫シェルターは満杯ですし、猫島にも捨て猫が溢れて可哀そうな状態となっています。)
良いアドバイスが出来ず申し訳ございません。
少しでもいい状態で引き継げることを祈っております。