胆泥症は現状維持(→)もしくは良好(↑)のようです♫
コチラ↓の記事でお伝えしたように、年1回の健康診断をきっかけに「胆泥症」が発見されて、その後、経過観察中。
<胆泥(たんでい)症とは>
肝臓は、脂肪を溶かして消化を助ける働きをする胆汁というオレンジ色の液を放出する。
胆のうは胆汁を一時的にたくわえておき、食事の時に十二指腸に送り出す。
胆泥症は、何らかの原因でこの胆汁が泥状(胆泥)に変わり、胆のうにたまってしまう病気だ。
胆汁が固まって石状になったものが「胆石」。犬の場合、胆石よりも胆泥の方が多いらしい。
初期の場合は、特に症状が出ずに、わが家のように健康診断の数値で偶然発見されることが多い。
段階が進むと、食欲不振、嘔吐、発熱、腹痛といったなどの症状が現れ、重症の場合には胆嚢や胆管が破裂してしまうことがある(怖い!)
胆泥症の治療方法
残念ながら、胆のうの病気は原因が特定されにくく、胆泥症に劇的に効くお薬も確立していないのが現状だ。
<主な治療方法>
- 生活の改善:適正なフード(高カロリー&高脂肪のフードはNG)と適度な運動
- 利胆剤などのお薬:ウルソ、スパカールなど
- 漢方やサプリメント
わが家では、現在、「生活の改善」を実行中。
数ヶ月ウルソを試してみたが、あまり変化が見られなかったため、今はお薬をストップしている。
生活の改善策としては、原因の一つであるかもしれない脂質(コレステロールや中性脂肪)を貯めないことを心がけている。
フードは評判の良い「ロイヤルカナン消化器サポート低脂肪」。かわいそうだけど、オヤツは極力少なめ。
毎日のお散歩も大事だ。
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そのおかけで、のんはベスト体重(2.4~2.6kg)をキープ中!
わたしもこんな風にきっちり体重管理できればいいのに、どうも自分には甘いのだ(汗)。
根本的な治療としては、
- 外科手術(胆のう摘出)
も考えられる。だからといって、予防的に胆のうをとってしまうのはやはりためらわれる。
ところが、ある動物病院のHPで「胆のう洗浄」という治療法が紹介されているのを見つけた。
開腹して胆のうを取り出すのではなく、腹腔鏡を用いて、胆のうの中の泥や石を文字通り洗い流すのだという。
このような治療が可能なのか、今後もしも胆泥症の症状が悪化してきたら病院で尋ねてみたい。
半年毎のエコー(超音波)検査
血液検査に加えて、目視したいため、半年毎にエコーをとっている。
上記の記事でも書いたように、エコー検査は非侵襲的な検査で、ワンコにも負担が少ない。
ちなみに私の通っている動物病院では、エコー代(診察料別)は3500円。
超音波検査では、人間に聞こえない高い周波数の音波を利用して、腹部で音波が反射して返ってくるエコーを受信して、画像にする。
妊婦にはエコー検査を使うように、麻酔を使用しなくてもいいし、放射線を浴びることもない。
ワンコにとって苦痛も少ないし安全なので、ふつうはエコー検査を最初に行う。
エコー検査では、肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、膀胱、前立腺、子宮や卵巣と、多種多様な臓器が調べられる。加えて、最近は進歩して、食道、胃、腸まで調べられるようになった。
そして、もう1つのメリットは「リアルタイム」で臓器の様子が観察できること。
今回、これまでのエコー写真のうちの数枚を写メで撮らせていただいた(すみません!照明が映り込んで不明瞭です)。
なお、胆泥自体が移動するうえ、撮る角度によって見え方が異なるため、全く同じ条件で胆泥の量を比較することがけっこう難しい。素人の目では特に判別しにくい。
ごらんのように、最初に発見されたとき(2017年末)は相当量の胆泥が見られた(黒い部分が胆のう、白く見えるのが胆泥)。
初めて見たときはギョッとしたけど、まだそこまで粘性は高くないらしい。
一方で、今回撮影した1年4ヶ月後のエコー写真では、胆泥の量がやや減っているように見える。
獣医師さんも「少しずつ減ってるようですね」と(嬉)。
実は、胆泥以外にも、良性か悪性か判別できない腫瘍も、最初のエコーで見つかっている。
こちらの謎の腫瘍も1年以上、ほぼ大きさが変わっていないので、今のところ経過観察となっている。
まとめ
胆泥症は完治してはいないが、少しずつ快方に向かっているようで安心した。
この病気は急に悪化するというよりも何年もかかって進行するため、同様に回復していくにも年単位の時間がかかるらしい。
食事療法などを通じて気長に根気よく治療するのが肝心だ。
他の病気のことも考えると、年1,2回程度のエコー検査はシニア犬には必須かもしれない。
まだまだ長生きするよっ!